弟の顔して笑うのはもう、やめる 29 「来て」

弟の顔して笑うのはもう、やめる 29 「来て」 (おとうとのかおしてわらうのはもうやめる029) / 神寺千寿
内容紹介
後ろめたさを打ち消すように、今の自分を正当化するように彼に電話していた。「用とかじゃないんだけどなんとなく」駅までの道を歩きながら西条くんと話す。環境音で外にいることに気付かれてしまい、とっさにサークルの飲み会の帰りと嘘をついた。1人でこんな時間に歩かないでと心配してくれる彼に、人の少ない電車に乗って「家に着いた」と嘘のLINEを送った。西条くんへの罪悪感に押し潰されそうなのに、蒼介のことを無視できない。

シリーズ作品