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電子書籍 よむるん
青年コミック
講談社
石ノ森章太郎デジタル大全
さんだらぼっち
さんだらぼっち
シリーズ完結
著者
:
石ノ森章太郎
出版社
:
講談社
ジャンル
:
青年コミック
/
時代
/
ヒューマンドラマ
掲載誌
:
石ノ森章太郎デジタル大全
シリーズ作品
さんだらぼっち(1)
江戸の遊郭・吉原の大門前にあるおもちゃ屋は、店番の男「とんぼ」が削る竹とんぼで子供達から大人気。しかしこの店の本業は、吉原での借金を取り立てる「始末屋」だった……! 図体がでかくて頼りなげなとんぼが、色事がらみ、金がらみ、親子の情愛がらみなど、吉原の様々な厄介事を、“粋”に巧みに解決する! 情緒あふれる庶民の生活を活写し、1975年の「ビッグコミック」連載開始から好評を博した、人情時代劇の傑作!
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さんだらぼっち(2)
とんぼが以前、空飛ぶ竹とんぼを作ったことを聞き付けた老人が、からくり人形の制作を頼んできた。しかし単なる玩具ではなく、等身大の“からくり女郎”だ。30年前に身請け直前で急死してしまった遊女が忘れられず、死ぬ前にせめて一日、愛した女と暮らしたいというのだが、床入りもできる人形など作れるのか!? 玩具だけではなく、とんぼによる吉原のツケ取りにも、人の心にも“からくり”が隠された、痛快人情時代劇!!
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さんだらぼっち(3)
吉原に一日も休まず通いながら、遊女たちから嫌われる客がいた。“ひやかしの政”と呼ばれ、一度も座敷には上がらず、格子の向こうの遊女をからかうだけの男だ。しかし政が顔を出さなくなると、遊女たちは寂しがるのだった。すっかり“格子なじみ”となった政を心配する遊女たちが、とんぼに見舞いを頼む……。とんぼが思いついた、粋なはからいとは!? 江戸を舞台にした心温まる人間ドラマ!!
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さんだらぼっち(4)
とんぼが吉原のツケを取り立てるのは、貧乏長屋に住む佐官。近くの町の大工連中に挑発され、吉原の座敷に上がってしまったという。話を聞いた長屋の男達が、みんなで吉原に繰り出そうと言い出すが、ツケどころか家賃すら滞納する身……。そこに、金を差し出す者が現れた!? 晴れて吉原へ向かった長屋の男達は、大工連中に一泡吹かせようとするが……。江戸の町人たちの、粋(いき)でいなせな人情譚!!
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さんだらぼっち(5)
吉原大門前のおもちゃ屋のお志摩は出戻り娘。しっかり者の姐さんは、とんぼにとって憧れであり、頼りになる存在だ。ある日、とんぼの前にお志摩の元亭主が現れた。今までその色気に翻弄されながらも、努めて女として意識しないようにしてきたとんぼだが、元亭主の存在を目の当たりにして明らかに動揺する。そんなとんぼに、下駄屋の太平が酒を飲みながら語ったこととは……!?
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さんだらぼっち(6)
吉原は鶴亀楼のおきんは、嫌われ者の遣手(やりて)ババァ。遣手とは、遊女の管理や教育のみならず、楼主から見世(みせ)の経営も任された、いわば“支配人”である。意地悪で嫌味で非情なおきんも、実は若い頃は数々の男を虜にした高級遊女の太夫(たゆう)だったという。それがどうして、遊女にも客にも嫌われる遣手ババァになったのか!? ある日おきんは、とんぼに大昔のツケ、一万両もの始末を頼むが……。
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さんだらぼっち(7)
吉原の大門で雨宿りをしていたとんぼは、夕立の中を泣きながら走る子供に出くわした。涙の理由に同情したとんぼは、親父に五十両を都合してほしいと頼む。吉原の女郎屋に売られた小僧の姉を身請けしたいと言うのだった。しかしその姉は、身請けの話を断り……。男たちが束の間の夢を見る遊郭には、外から売られてきた女達それぞれに、悲哀に満ちたドラマがあった。
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さんだらぼっち(8)
ツケの取り立てで、よしの湯を訪ねたとんぼだが、湯屋の旦那から、ツケは既に辞めた番頭が作ったものだから払う筋はないと、一蹴されてしまう。しかし、湯屋の仕事を十日間手伝えば支払うと切り出され……。その手伝いというのは、なんと女湯の「三助」だった! 純朴なとんぼに、裸の女の背なかを流せるのか!? とんぼの苦労を知った親父は喜んで自ら役目を代わり、お志摩は静かに嫉妬心を抱いていた……。
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さんだらぼっち(9)
景気悪化で仕事が減ってしまったある日、背に腹は代えられぬと親父が受けた仕事は、陰間茶屋(かげまちゃや)の始末。それは男娼専門の茶屋であり、始末相手は女色を禁じられた坊主だった。寺へ取り立てに向かったとんぼは、男色の坊主に迫られ大窮地! 一方吉原では、衣替え行事「紋日(もんぴ)」が迫っていた。客足が増える紋日は始末屋にとっても稼ぎ時。しかし客がつかない遊女には辛い行事だった……。
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さんだらぼっち(10)
ケチ伝こと、御用両替商・丸金屋の伝兵衛が、数々のツケを残したままポックリ死んだ。しかし、どうも怪しい。伝兵衛の死に疑問を持ったとんぼが探りを入れると、何やら裏で悪知恵を働かせている男がいた。事割屋(ことわりや)の青蛙堂(せいあどう)──。元・腕利きの始末屋だった男“かえる”が、とんぼの前に立ちはだかる! 新たな好敵手の登場で、新展開を迎えた大江戸ヒューマン・ドラマ、第10巻!
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さんだらぼっち(11)
ある春の日、とんぼは世話をした遊女の生い立ちを聞き、自身の幼少期を思い出していた。親父に拾われた日のこと、お志摩と過ごした日々……。お志摩もまた、嫁に出た日を振り返り、胸を痛めていた。しかし、煮え切らなかったとんぼが決断! 長年の想いがついに結実する!? 一方、とんぼのライバル・青蛙堂(せいあどう)は、隣人のお駒を想いながらも、その気持ちを隠し続けていた……。
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さんだらぼっち(12)
長年の想いを実らせて、ついにお志摩との祝言を挙げたとんぼ。所帯を持っても相変わらず尻に敷かれ、お志摩はますます世話焼き女房となっていた。二人が新婚の幸せを噛みしめる一方で、青蛙堂(せいあどう)は、夜逃げの危機に瀕していた! お駒との関係を許した旦那に義理を果たそうとして失敗し、三千両もの莫大な借金を作ってしまったのだ。青蛙堂の窮地に、とんぼが知恵を出す!
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さんだらぼっち(13)
格子向こうの年増女郎を眺めて帰るだけの少年がいる。母を身請けしようと奉公に出た義助だ。ひたむきに働く義助だったが、辛い時には母の顔を遠くから見つめて耐え忍んでいた。ある時、信頼していた奉公先の主人が母の座敷に通い詰めていることを知る。失望から自暴自棄になる義助は……!? 恋人と引き裂かれて大門をくぐる女、吉原(なか)で死ぬ女。華やかな遊郭には、今日も数々のドラマがある。
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さんだらぼっち(14)
お志摩は、大きなお腹とともに間近に迫った出産の不安を抱えていた。そんな時に隣人からお産の苦労話を聞かされ、長雨の中で寝込んでしまう……。 梅雨が明けて夏! わが子の誕生を心待ちに仕事を急ぐとんぼは、なかなか追い込めない借り手に苛立っていた。借り手には、ある不幸な生い立ちがあり、その恨みを逆手に借金を繰り返していたのだ。無事に始末を終えると、家には赤ん坊が! さて、男か女か!?
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さんだらぼっち(15)
座敷に上がっても一度も床入りをしない男がいた。色男が女も抱かずになぜ吉原で遊ぶのか? 呉服屋・越後屋の若旦那だという男が、自らとんぼを訪ねて借金の取り立て時間や方法をとんぼに指示するが、その真意とは!? 時が移り年の瀬、とんぼを頼ってきた伊勢屋の若旦那は、吉原の飯炊き老婆が実母ではないかと疑う。とんぼが真意を確かめるが……。江戸市井の人々の、粋(いき)で洒落た親子の愛の物語!
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さんだらぼっち(16)
とんぼが借金の回収に向かうと、すでに「とんぼ」がやってきて支払い済みだと断られてしまう。誰かが、とんぼに成りすましてツケ金を盗んでいるらしい。行く先々で断られるツケは、すべて同じ遊女・よしの太夫(たゆう)のものだった……。また別の日、とんぼの目の前で借り主が武士に斬殺され、金を取りっぱぐれてしまう。そこには、青蛙堂(せいあどう)の陰が……。食わされてばかりのとんぼ、逆転なるか!?
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最終巻
さんだらぼっち(17)
江戸の遊郭・吉原は、この世であってこの世でない夢幻の世界──。お志摩が日本橋の大店の奥様になり、とんぼが吉原の太夫(たゆう)と駆け落ちする……!? 夢とうつつの狭間に揺れる、衝撃の最終巻! 番外編では、苦界十年を耐え忍び、晴れて吉原から娑婆(そと)の世界へと飛び出た遊女たちの、その後を描いた『さんだらぼっち外伝』6話も収録。江戸庶民たちの情緒あふれる人情時代劇の傑作、ついに完結!
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