ムカデ戦旗

シリーズ完結
ムカデ戦旗 1 (むかでせんき001) / 森 秀樹

シリーズ作品

ムカデ戦旗 1 (むかでせんき001)
ムカデ戦旗 1
▼第1話/金掘り衆▼第2話/百足(むかで)の旗▼第3話/大頭(おおがしら)▼第4話/戦場▼第5話/赤百足(あかむかで)▼第6話/白文の陰書▼第7話/落盤▼第8話/石割り ●登場人物/左吉(山に入る忍びを取り締まる「金縛り」だったが、金掘り衆の次代の頭に指名される)、大頭(金掘り衆の頭)、金蔵(大頭の息子。金脈を探しだす見立て師)、てん(「耳走り」と呼ばれる情報収集役を務める女) ●あらすじ/戦国最強と言われた武田軍を支えたのが、豊富な産出量を誇る甲斐の金山であった。その坑道を狙って隣国から侵入する忍びを見つけては取り締まる「金縛り」を努めていた左吉。彼はある日、自分の命が長くないことを知った金掘り衆の大頭から、次代の頭になるよう指名を受ける。大頭の息子、金蔵を差し置いての抜擢に戸惑う左吉であったが……(第1話)。▼病床の大頭は左吉に、武田と北条が攻略中の武蔵松山城を金掘り衆の手で落とせと言う。金がなくなれば滅びるのは目に見えている武田軍を離れ、金掘り衆の技を他国に売り込むためだ。左吉は、金掘り衆100人を連れて山を降りることになる(第2話)。▼山を降りる途中母親の墓にたどり着いた大頭は、ここに自分を生き埋めにしてくれという。金掘り衆たちは大頭の息子である金蔵に判断を乞うが、金蔵は新頭である左吉に判断を任せる。左吉は、大頭の最後の願いを聞くことにするのだが……(第3話)。
ムカデ戦旗 2 (むかでせんき002)
ムカデ戦旗 2
▼第1話/水抜き▼第2話/城の水▼第3話/大うつけ▼第4話/裏切り▼第5話/突入▼第6話/開城▼第7話/帰郷▼第8話/尾張▼第9話/金草 ●主な登場人物/左吉(山に入る忍びを取り締まる「金縛り」だったが、次代の頭に指名される)、金蔵(金掘り衆の先代大頭のひとり息子。左吉に反発する)、てん(ムカデの大頭に直接情報を伝える「耳走り」) ●あらすじ/武蔵松山城への坑道掘りを急ぐムカデ衆。城側から逆穴を掘らせる作戦も一の字の活躍によって成功し、完成まであと一歩と迫る。そして、いよいよ最後の杭が打たれた…がしかし、水が出てこない!? 確認のため左吉と金蔵が坑道の中に入ると、奥から猛烈な勢いの水の音が!! 慌てて逃げる左吉と金蔵だが、その際、金蔵はわざと左吉を転ばせてしまい…(第1話)。▼見事、武蔵松山城の水抜きに成功したムカデ衆。しかし、雄水にのまれた左吉は瀕死の重傷を負ってしまう。しかも、頭の座を狙う金蔵は、左吉が病床についている間、勝手に頭代理を名乗るばかりか、左吉に刺客を送ってきた(第2話)。 ●本巻の特徴/武田軍を利用して、金掘り衆の技を武士たちに売り込む目論見だったムカデ衆。見事、織田信長に認められるものの、左吉は信長を認めない…。 ●その他の登場キャラクター/謎の女・ぬえ(第1〜4、7、9話)、武田信玄の弟・信廉(第3〜7話)、織田信長(第3〜6、8、9話)、サル(後の豊臣秀吉)(第3〜6、8、9話)、北条氏政(第4、5話)、上杉輝虎(後の謙信)(第6、7話)
ムカデ戦旗 4 (むかでせんき004)
ムカデ戦旗 4
▼第1話/狙撃▼第2話/三年秘喪▼第3話/信玄、死す▼第4話/武田屋形▼第5話/拷問▼第6話/お市の方▼第7話/鬼▼第8話/歩き巫女▼第9話/長篠城●登場人物/●登場人物/左吉(山に入る忍びを取り締まる“金縛り”であったが、金掘り衆の新しい頭に)、てん(ムカデの大頭に直接情報を伝える“耳走り”。左吉に思いを寄せている)、武田信玄(甲斐の国の武将)、武田信廉(信玄の弟。信玄の影武者を務める)●あらすじ/京都へ向かう途中、野田城を攻めていた信玄は、ある夜、銃の名手・鳥居三左衛門に狙撃される。弾は信玄の頬をかすめただけであったが、真夜中の狙撃であったため事実がはっきりとせず、信玄の生死に関する噂が両陣営に流れる。そんな中、信廉は、信玄の影武者を狙撃によって死んだように見せかけ埋葬する。「おかしなことをするな……」。信廉の動きを知った左吉はてんとともに行動を開始する(第1話)。●その他の登場人物/、サル(後の豊臣秀吉)、ぬえ(信長に仕える謎の女)、織田信長(天下を狙う武将) 、 金蔵(金掘り衆の先代の頭の息子。左吉を憎んでいる)●本巻の特徴/京都へ上り、天下へ号令しようとしている信玄の野望はどうなる!?