おすすめバレーボール漫画16選!友情、恋愛、スポ根ものまで!

『ハイキュー!!』や『アタックNo.1』などの有名作品から隠れた名作まで、数多くのバレーボール漫画があります。主人公の成長やチームの活躍を中心に描いたスポ根作品、リベロやピンチサーバーなどのポジションや役割にスポットを当てた作品、恋愛要素がからんだ少女漫画作品など作品によってそれぞれ特色があり、さまざまな角度から物語を楽しむことができます。

スポーツ漫画の多くがそのルールからよりドラマチックな展開をはらむように、バレーボール漫画もまたしかり。手に汗握る熱戦と展開に心を奪われる、おすすめのバレーボール漫画を16作品ご紹介します。

ハイキュー!!

ハイキュー!!

部員不足という逆境を乗り越え、中学最初で最後のバレーボール公式戦に出場した日向翔陽は、「コート上の王様」と呼ばれる天才セッター・影山飛雄に惨敗する。

日向は影山へのリベンジを誓い、憧れの烏野高校バレーボール部に入部するが、そこにはなんと影山の姿があった。初めは互いに反発していた2人だったが――!?

何度もアニメ化され、知名度も評価も高いことで知られる熱血青春バレーボール漫画。「第61回小学館漫画賞」少年向け部門を受賞し、累計発行部数は5500万部(2022年8月時点)を突破する大人気作品です。

選手たちの息づかいを感じるような迫力あるシーンが魅力の本作。“消える魔球”といったようなファンタジックで派手な必殺技は登場しませんが、漫画描写的にデフォルメされてはいるものの、リアルなプレイに即した攻撃や守備が生々しく描かれており、臨場感たっぷりに楽しめます。烏野高校のメンバーをはじめ、ライバル校の生徒たちもまた個性豊かで読者を惹きつけます。

神様のバレー

神様のバレー

バレーボールチーム「日村化成ガンマンズ」のアナリスト・阿月総一。天才的な分析力を発揮し、チームを優勝へと導いていたが、阿月は実業団チームの一アナリストという立場に満足していなかった。

そんなある日、日村化成の会長にとある賭けを持ちかけられる。それは、地区大会万年1回戦負けの中学校男子バレー部に全国制覇をさせれば、全日本男子バレーボールの監督のイスを用意するというものだった!

相手チームを分析し、ベンチの外から監督に作戦指示を送るチームの裏方であり黒幕であるアナリストを主役にしたバレーボール漫画。中学校バレー部のコーチとなったアナリスト・阿月の活躍と阿月の指導のもとに次第に強くなっていく中学生たちの姿を描きます。

バレーボールの戦略的な部分に焦点を当てている点が、ほかのバレーボール作品と一線を画すところで、大人も楽しめる作品になっています。累計部数は600万部(2022年9月時点)を突破する人気作品です。

工業哀歌バレーボーイズ

工業哀歌バレーボーイズ

偏差値40を切る男子校・埼玉県立朝沼工業高校に通う赤木駿は、油にまみれた作業服とパンチ頭が似合う男。気の合う宮本、谷口とつるんでいたが、男ばかりの高校生活に嫌気がさしていた。そんな赤木はモテたい一心で、第2バレーボール部を作るが――!?

青春の煩悩にまみれた男子工業高校生のおバカな日常を描く痛快学園コメディ。バレーボール×ヤンキーの組み合わせが斬新ですが、ギャグが主軸のコメディ漫画でバレーボールシーンはほとんど登場しません

本作は1989年から2006年まで、続編『好色哀歌 元バレーボーイズ』は2006年から2011年までと、長きにわたって連載された人気シリーズです。時を経て2020年からは『好色哀歌〜』の続編『バ令和ボーイズ』の連載がスタートしました。2008年には実写映画化もされ、シリーズ累計発行部数は1200万部(2021年2月時点)を突破しています。

富士山さんは思春期

富士山さんは思春期

中学二年生の富士山牧央は身長181センチ、女子バレー部のエース。人一倍体は大きいけれど、心は同年代の子たちと同じように思春期真っ盛りの女の子だ。そんな牧央はある日、男子バレー部の身長160センチの幼なじみ・上場優一に告白され、付き合うことになって――。

バレーボール部に所属する女子中学生、男子中学生の恋愛模様と日常を描いた思春期ラブコメディ。著者は『カテキン』、『猫のお寺の知恩さん』などが代表作で、男子目線の心理描写や繊細な情景描写が特長的なことでも知られるオジロマコト氏。

ヒロイン・牧央にはモノローグがなく、男子目線で見たときの女の子の不思議さや魅力がその画力のみで巧みに表現されています。付き合っては見たものの、何をしたらいいのかわからなかったり、友だちに気づかれないようにしたり……。中学生時代の純粋無垢な心や一瞬のきらめきを美しく切り取った作品。くすりと笑えて心がほんわかと温かくなります。

アタック!!

アタック!!

県立掛川高校に入学した加藤晴鷹。抜群の運動センスと高い身体能力を持っている加藤は、中学時代と同じように、さまざまな運動部の助っ人を務めて過ごそうと思っていた。しかし入学早々、バレー部マネージャー・小林舞子にひとめ惚れする。

加藤の才能を見抜いた舞子は「期待の星」と呼んで勧誘。根負けした加藤が渋々バレー部を訪れると、もうひとり「期待の星」といわれる男、金子裕太の姿があった。どのスポーツも長続きしない加藤はバレー部の「希望の星」になれるのか――!?

アニメ化、実写映画化もされた人気サッカー漫画『シュート!』の大島司が描く本格バレーボール漫画。バレーボール素人の主人公が経験者たちに導かれ、その身体的才能を活かしながら成長していく姿が描かれます。

競技シーンもスピード感、緊張感があり、少年・青年漫画らしい、王道の熱血スポーツ漫画です。

紅色HERO

紅色HERO

箱根の料亭の令嬢である、のばらはバレーボール命。老舗の後継ぎ修業をさせたい母の期待をよそに、バレーボールに集中するためにバレーの名門校へ入学する。ところが、母の根回しによって女子バレー部は廃部に!

暴挙に出る母に反発し、のばらは家出を決行。住む場所に困ったのばらはおばに泣きつくが、用意されたのは特待生用の男子寮だった。そこで寮母として住みながら、のばらは女子バレー部再建のために奮闘するが――!?

2003年から2011年まで連載されていた少女漫画。はねっかえり令嬢がさまざまな苦難を乗り越えながらバレーボールに恋にと打ち込んでいく青春物語です。恋愛と部活、チームメイトとの軋轢と和解、友情、自由に生きたい娘と母との確執などなど、少女漫画らしいテーマが盛りだくさんに描かれる本作。

スポーツ漫画としての胸アツ展開もしっかりとあり、少女漫画の枠に収まらない熱血作品になっています。

アタックNo.1

アタックNo.1

富士見学園に転入してきた中学2年生の鮎原こずえ。スポーツが得意なうえ、授業を聞かずに居眠りしたり不良たちと仲良くしたりしていても校内トップの成績を取れる優等生だった。

そんなこずえはある日、バレーボール部員に目をつけられ、不良少女たちとチームを組んでバレー部と試合をすることになり……!?

1964年の東京オリンピックに出場した女子バレーボール日本代表チーム・通称“東洋の魔女”の活躍をモデルに描かれたといわれるバレーボール少女漫画。1968年から1970年の期間に連載され、当時は『サインはV!』とともに2大バレーボール漫画として人気を博し、日本中をバレーボールブームに巻き込んだ少女スポーツ漫画の金字塔です。

鬼コーチ、友情、ライバル、恋愛と部活の間で揺れ動く乙女心などなど、熱血スポ根少女漫画の要素がつまった名作。竜巻おとし、イナズマ攻撃などの必殺技も読者の胸を弾ませます。

健太やります!

健太やります!

坂見台学園高等学校に入学した井口健太。バレーボールの名門中学に通っていたがずっと補欠だったため、高校では絶対にレギュラーになろうと希望を抱いてバレー部の門を叩く。

しかし、坂見高のバレー部員はたったの6人。即レギュラーになれたものの、弱小チームだった。それでもバレーボールが大好きな健太はインターハイ出場と優勝を目指して日々練習に励む――!

『MAJOR』の満田拓也氏が1989年から1994年にかけて発表した人気連載作品。バレーボールに情熱を傾けるレシーバー・井口健太と天才的アタッカー・前田隆彦の2人の成長を軸に、男子バレー部の活躍と青春の日々を描きます。

スポーツ漫画の主人公というと、他を圧倒するようなずば抜けた才能を持つタイプである場合は多いですが、本作の主人公・健太は小柄で運動能力もごく普通のタイプ。そうした平凡な主人公が努力と根性で試練を乗り越え、バレーボールをひたむきに追いかける姿はより読み手の胸を打つでしょう。

リベロ革命

リベロ革命

身長159センチと低いながらもバレーボールの天才的なセンスを持つ幹本要。バレーボールの名門・藤原学園高校にスカウトされるが、守備専門のポジション・リベロでのスカウトであったため、スパイクに自信のある要はその話を断る

要のレシーブ以外の能力を認めなかった藤原学園を打倒するため、藤原学園に次ぐ強豪校に進学しようとするも、ちょっとした勘違いから超弱小校である私立青海高校に入学してしまい――!?

タイトルのとおり、リベロポジションにまつわるテーマを主軸としたバレーボール漫画。不遇な環境でもくさらずに、周囲を引っ張り上げていく主人公の努力する姿、仲間とともにバレーボールに青春をかける日々が描かれます。

自分の意にそぐわない役割・ポジションを与えられたときにそれをどう捉えていくのか――そういったことをふと考えさせられる漫画でもあります。

ハリガネサービス

ハリガネサービス

バレーボールに励む下平鉋。中学時代レギュラーになれなかった悔しさから、高校ではなんとかしてレギュラーの座をつかもうと都立豊瀬高校に入学、バレー部に入部する。

しかし、先輩たちは鉋がピンチサーバーとしての経験しかないことに冷たい反応を見せ、一緒に入った同級生には中学東京都選抜メンバーが3人もいた。鉋は初心者扱いを受け、彼らと一緒に練習することさえできない。入部早々、不安に駆られる鉋だが――。

2014年から2018年まで連載された青春バレーボール漫画。本作の主人公はサーブという一芸に秀でた選手です。中学生のときは控え選手だった主人公がサーブの才能を開花させ、チームメイトとともにバレーボールに奮闘、成長していく姿が描かれます。

続編の『ハリガネサービスACE』、スピンオフ『ハリガネサービス外伝ヒュドラブレイク』も人気を集めています。

その娘、武蔵

その娘、武蔵

6000gで生まれた元気な赤ちゃんは武蔵と名づけられた。兼子武蔵、184cm、普通の女子高生。自分の名前は気に入っている――。

中学時代、バレーボールで全国優勝し、名を馳せた武蔵は、高校ではバレーボールをやらずに自由な日々を送りたいと思っていた。しかし、高校入学後、女子バレー部の主将・律に声をかけられ――!?

『千年万年りんごの子』『地上はポケットの中の庭』の田中相氏が描くバレーボール漫画。女子高生の悩める青春を優しい筆致で情感豊かに描きます。学生時代の多くの時間を費やすことになる“部活”とは何なのか、それをやる意味とは何かを自身に問い、そして自分と向き合う武蔵。

何かに一生懸命になることの素晴らしさ、努力することの美しさ、それが人生の支えになっていくのだということを教えてくれる作品です。部活に励んだり何かに無我夢中になったりした青春の記憶がよみがえります。

バレーの球語

バレーの球語

がむしゃらにボールを追いかけた高校時代――。かつて、バレーボールに青春のすべてをかけた冴島春男は現在、25歳、フリーター、パチンコに明け暮れ、自堕落な生活を送っている。

そんな春男のもとに、高校の教師をしている級友・幸司が現れる。バレー未経験にもかかわらずバレー部の顧問を任されてしまったという幸司に、春男はコーチになってもらえないかとお願いされて――!?

一癖ある女子高生たちとコーチが織り成す青春スポーツドラマ。可愛い女の子たちがバレーボールに励む姿が魅力的な本作ですが、バレーボール経験者の著者だからこそ描けるリアルな描写も特色のひとつ。選手たちの熱気や試合の高揚感がひしひしと手に取るように伝わってきます。

ただくすぶっている今の自分を変えたい――そんなときに、情熱や喜びを思い出させ、一歩踏み出す勇気を与えてくれるような作品です。

サインはV!

サインはV!

バレーボールの才能に恵まれながらも、姉を死に追いやったバレーボールを憎んでいる朝丘ユミ。ある日、中学校のバレー部から大会に出てほしいと頼まれ、わざと負けてやろうと企んで大会出場を引き受ける

しかし、いざコートに立ったユミは魔の変化球サーブを繰り出し、チームを優勝へと導いてしまう。そしてユミは、この試合を見に来ていた実業団バレーの鬼コーチ・牧にスカウトされて――!?

天賦の才能を持つヒロインが、実業団バレーボール部に所属し、鬼コーチのもと練習に励み、世界一を目指していきます。1964年の東京オリンピックに出場した“東洋の魔女”たちの活躍から起こったバレーボールブームを受け、連載がスタートした作品

同時期に連載されていた『アタックNo.1』とともに一世を風靡したスポ根少女漫画です。テレビドラマ化、実写映画化もされています。

アタック★オン

アタック★オン

奈美丘中学校1年生の加納あかりは、小学生時代のバレーボール経験を活かしてエースアタッカーになるべく、バレー部に入部。しかし、バレー初心者だけれど運動能力に優れた高身長のクラスメイト・新条ゆうきがバレー部に入ってくる。

しかも、アタッカーの座を奪われたくないと焦るあかりに、バレー部のマネージャーがセッターに転向してはどうかと勧めてきて――!?

90年代に少女漫画誌『ちゃお』で連載されたバレーボール学園ラブコメディです。ライバル関係にあるあかりとゆうきは喧嘩ばかりしていますが、次第にお互いを認め合い、コンビを組んでチームを勝利へと導いていく王道ストーリーです。

ヒロインのあかりがアイドルになるという野望も持っていたり、バレー部のマネージャーを務める男子生徒との恋愛模様も描かれていたりと少女漫画らしい要素ももちろんあり、元気で明るい雰囲気を楽しめる作品です。

翔んでるルーキー

翔んでるルーキー

私立松香高校に転入してきた矢萩典子ことノンは、抜群の運動神経を買われて女子バレー部キャプテンの小泉にバレー部に入部しないかと誘われる。バレーボールに興味のないノンは断るが、ひとめ惚れした湊くんが男子バレー部のキャプテンであることを知り、女子バレー部への入部を決める。

入部早々、気持ちを抑えられず湊くんに告白したノンは、国体予選で活躍したら考えてやると言われて張り切るが――!!『アタックNo.1』や『サインはV!』の連載が開始されてのち、10年ほど経った頃に少女漫画誌にて連載がスタートした本作。

熱血スポ根少女漫画の風情を残しながらもギャグ要素が盛り込まれ、スポーツ×ギャグ×恋愛を組み合わせた、当時としては異色の少女漫画という位置づけで話題を集めました。笑いを交えながら、スポーツの緊張感とひとりの少女の成長を楽しめるバレーボール漫画です。

VS.アゲイン

VS.アゲイン

ネリモ食品の営業のエース・挟土繋、33歳。挟土はかつて、同社の実業団バレーボールチーム・ネリモオーシャンズでセッターを務めていた。Vリーグ入りまであと一歩だったが、ある試合をきっかけにチームは崩壊

挟土はかつてのオーシャンズの活躍と熱気を知るバレー部のマネージャーに、チームを再建するため部に戻ってほしいと乞われるが――。

社会人スポーツのリアルを描いたバレーボール漫画。Vリーグ入りを諦めた選手たちが、サラリーマンとして、もう一度バレーボールで夢の舞台に立つことを目指します。挟土は無愛想ですが仕事では優秀、バレーでは聡明。周囲の人たちから慕われるデキる男で、とても格好いい主人公です。

バレーボールも仕事も手を抜かずに頑張り、夢を追って戦い抜く大人たちの姿に心を動かされます。骨太なバレーボール×仕事漫画です。

魅力が多岐にわたるバレーボール漫画!

チームメイトとの強い絆、ボールが落ちたら失点という緊迫感、試合の熱気と興奮、天才たちのスーパープレーや頭脳戦――その魅力は多岐にわたるバレーボール漫画。少年少女から大人まで、バレーボールに情熱を注ぐ登場人物たちの熱きドラマを楽しんでください。