プロレス漫画オススメ16選!感動、勇気を与えてくれる作品ばかり

プロレスの面白さは、一体どこにあるのでしょうか。ド派手な大技?魅力的なレスラーたちによるストーリー?いずれにせよ、四角いリングの中で行われる戦士たちの熱く燃える戦いは、観ている者に興奮と感動、そして勇気を与えてくれることは間違いないでしょう。

今回は、そんなプロレスの魅力を存分に描いた「プロレス漫画」たちを16選ご紹介します。男性も女性も、読めばアドレナリンがあふれること間違いなしです!

タイガーマスク

タイガーマスク

物語の舞台は1969年、アメリカ・ニューヨーク。謎の覆面レスラー・タイガーマスクは、無敵の悪役(ヒール)レスラーとしてその名を馳せていた。彼をそんな存在に育てたのは、悪役レスラーの養成機関であるアメリカ地下プロレス組織「虎の穴」であった。

タイガーマスクこと伊達直人は、孤児院「ちびっこハウス」で育ち、自分に憧れるちびっこハウスの子どもたちのために、収入の一部を孤児院に寄付していた。しかし、ちびっこハウスの経営難を知り、虎の穴への上納金までもすべて寄付することに。虎の穴は裏切者であるタイガーマスクに次々と刺客を送り込む!!

プロレス漫画の金字塔で、プロレス漫画と言えば外せない作品です。タイガーマスクの知名度は作品完結後時を経た今でも衰えることなく、日本中にその名を轟かせています。

新日ファンタジー

新日ファンタジー

新日本プロレスの人気レスラーを、ほのぼのコメディ「団地ともお」の作者・小田扉さんがゆる〜く漫画化した作品。

第1話の主人公は、首からごつい鉄の鎖がトレードマークの真壁刀義選手こと、「マカベくん」。朝から寮母に「クソ野郎!」とプロレス技で起こされ、試合のない日はチェーン工場で働きながらも、工場長には日常的に理不尽な扱いを受け、さらに女の子には嫌われ、小学生相手のゲーム対戦では負け…と人生にはなぜこんな腹が立つことが多いのかと考えあぐねるマカベくんだったが…!!

新日本プロレスのレスラーたちの、普段では絶対にあり得ない姿を描くコメディ。プロレス漫画の特徴として実在の選手が登場することは多いですが、果たしてここまでやっていいものか!?奇想天外なキャラクター描写が魅力の一作。小田扉さんのシュールな世界観にハマるはず!

1・2の三四郎

1・2の三四郎

主人公の高校生・東三四郎はラグビー部に所属していたものの、濡れ衣で部を追われることに。しかし悪友である西上馬之助や南小路虎吉、そして転校生の北条志乃と共に総合格闘部を結成する。高校卒業後は、ラグビーや柔道で鍛え上げた体を生かしてプロレスラーを目指し上京するが…!!

第5回講談社漫画賞少年部門受賞を果たしたプロレス漫画です。プロレスブームであった昭和時代に連載された漫画というだけあって、絵柄や登場人物たちの語り口は古き良き時代そのものを体現しています。

本作は正確に言うとプロレス漫画ではなく、基本的にはコメディ漫画ですが、高校編では「ラグビー」「柔道」、卒業後は「プロレス」という風に、主人公三四郎の取り組むスポーツが変化していきます。そんな一人の男の人生が描かれた大作は必見です。

プロレス スーパースター列伝(新装版)

プロレス スーパースター列伝(新装版)

1960年代〜1970年代にかけて黄金時代を迎えたプロレスリングですが、数々の名勝負が生み出された裏側には、伝説的レスラーたちの人生ドラマがありました。

毎週金曜日夜8時、ブラウン管の前に私たちを釘付けにした、ドリーファンク・ジュニアやミル・マスカラス、アブドーラ・ザ・ブッチャー、タイガージェットシンなどの外国勢とジャイアント馬場、アントニオ猪木を代表とする日本勢の華やかな戦いに隠された秘話を梶原一騎が見事に描きます。白熱したプロレス生中継を観戦した翌日、レスラー自身が実名で登場し、悩み、怒り、泣く生の姿が描かれた本作

実話を基に描かれた作品で、ストーリーを楽しむ漫画というよりは伝記のような構成になっているのが特徴。かつて日本で大ブームとなったプロレス界のあの熱を味わいたい、そんな方にはうってつけの本でしょう。

キン肉マンII世 究極の超人タッグ編

キン肉マンII世 究極の超人タッグ編

悪魔将軍再降臨の阻止からしばらく、地球には平和が戻っていた。しかしそんなある日、まだ見ぬ危機に備えて訓練を重ねていた平和の立役者・新世代正義超人たちの前に、謎の怪超人が現れる!「伝説の超人」の息子たちによる、時空を超えた作戦が今、始まる!!

誰もが知る名作『キン肉マン』。その主人公、キン肉マンの息子であるキン肉万太郎が主役の『キン肉マン二世』は、前作を上回るスケールでとてつもない戦いが繰り広げられます。新世代超人(ニュージェネレーション)たちによるさらなる苛烈を極めたリングで、果たしてキン肉万太郎は生き残ることができるのでしょうか!?

今回取り上げたのは「二世」の中でも第二部にあたる「究極の超人タッグ編」です。第一部の「キン肉マンII世」から読んでみるのもオススメです。

シュガーレス

シュガーレス

喧嘩最強の九島高校へ転校してきた高校一年生・椎葉岳の野望は、テッペン(学校の頂点)を目指すことであった!殴り殴られ、ケンカ三昧の日々を送る!!

『週刊少年チャンピオン』で連載されていたプロレス漫画であり不良漫画。2012年には実写ドラマ化も果たしており、主人公・椎葉岳を中心とした不良高校生の抗争が作品全体を通して描かれます。

カッコいいキャラクターたちが、漢と漢の戦いを繰り広げる様は、男子なら一度はハマってしまうこと間違いなしです。 カッコよさあふれる戦闘描写にも注目です!

アグネス仮面

アグネス仮面

プロレスラー・山本仁吾は、5年に及ぶ海外修行を終え、日本に帰国。しかし所属していた大和プロレスは、ライバル・帝日プロレスとの真剣勝負に敗れ、潰れていたことを知る。亡き社長の未亡人から名を受け、帝日プロレスに道場破りに向かうものの、あえなく惨敗。しかも帝日プロレスのマスクマン「アグネス仮面」にされてしまい……

破天荒な登場人物たちが繰り広げるコミカルな、かつプロレス愛にあふれたギャグが魅力の作品です。武道館で行われた全日本プロレスの興行で、アグネス仮面に扮したレスラーが登場したことでも有名になりました。

プロレス狂想曲

プロレス狂想曲

マフィア一族のおちこぼれであるマリオは、両親の残してくれたピアノ店を継ぎ、悪事に手を染めず生計を立てていた。唯一の友だちはピアノ弾きのペンギンだけだが、華々しい世界とは無縁である生活もマリオは気に入っていた。

そんなある日、マリオはマフィアのボスであり、マリオの甥っ子・エンゾから呼び出しされる。「手紙をある女性に渡して欲しい」という簡単なミッションであった。マリオは浮かれて街を出て行くが、そこには恐怖と不思議の世界が待ち受けていた!

フランスの鬼才、ニコラ・ド・クレシーと原正人が送る異色のプロレス漫画。芸術性あふれる筆致で描かれるプロレスの世界は、海外の視点を通したプロレスという新たな試みとなって読者の心を揺さぶります。

A・O・N

A・O・N

子どもたちのヒーローである謎の覆面レスラー「アオン」になってしまった少年・ギュン。168cmの身長で、巨体のレスラーたちを相手に熱闘ガチンコプロレスを繰り広げる!!

とある事件をきっかけに超人気覆面レスラー・アオンとしてリングに上がることになった少年・ギュンの、最強を証明する戦いに身を投じる姿が描かれるプロレス漫画です。掲載誌が『週刊少年ジャンプ』ということもあり、かなり熱い、王道の青春プロレスが展開されるのが本作の最大の魅力です。

プロレス・スターウォーズ

プロレス・スターウォーズ

物語の舞台は198X年夏。日本武道館は、まさに超過激な興奮の渦に巻きこまれていた!全日本プロレスと新日本プロレス初の合同興行が行われていたのである。この日のクライマックスのメインイベントは、なんとアントニオ猪木対ジャンボ鶴田の61分3本勝負!!しかしその様子を獲物を狙うような鋭い目つきで見ている者たちがいることに、誰も気づいてはいなかった!!

登場するレスラー全てが実名であり、全日本プロレス、新日本プロレスの監修・協力のもと描かれたまさにプロレス好きのための一作です。プロレス×SFの突飛な設定は興味を引くこと間違いなし!

プロレスメン

プロレスメン

業界5?6番手の中規模・弱小団体「マスラオプロレスリング」の新弟子で、主人公の虎馬俵太。デビューに向けて厳しいトレーニングをこなしつつ、先輩レスラーの付き人として忙しい日々を過ごしている。俵太が付き人を務めるレスラーは、極悪ヒールユニット“ホームレス・ウォリアーズ”。マスラオプロレスの縁の下の力持ち的存在であった…!!

ムキムキな絵柄からも分かる通り、かなり作者のプロレス愛が色濃く出ている漫画で、終始プロレス特有の「熱き血と肉にまみれた男汁」の香りが漂う作風です。その作風はプロレスを知っていれば知っているほど、虜になること間違いなし。

プロレスを愛してやまない大のプロレス好きは絶対に読むべき作品と言えるでしょう。

しんにち!

しんにち!

実在する新日本プロレスに所属している選手、棚橋弘至や中邑真輔、オカダ・カズチカが漫画のキャラクターとして登場!その舞台は「新日本プロレス高専」。健全な肉体と精神を鍛えるために、今日もプロレス愛あふれる高校生活が始まる!

プロレス×萌えという異色の組み合わせを成功させた作品。作品全編を通してデフォルメ化された実在選手の4コマが描かれています。萌え4コマ界の大作家、まつもと剛志の筆致で描かれるプロレスラーたちの、強くてかわいい姿は必見

プロレスというより、個性あふれる選手たちを知るにはもってこいの作品です。

ダンプ・ザ・ヒール

ダンプ・ザ・ヒール

かつて「日本で一番殺したい人間」と呼ばれた女子レスラー「ダンプ松本」こと、本名「松本香」。ダンプ松本となる下積み時代の4年前、彼女も上下関係が絶対の世界である女子プロレス界で壮絶ないじめに遭っていた…。しかし松本香は「強くなって父親をブッ殺す」という目標を達成するために、決してプロレスから逃げ出すことはなかった…!!

実在の悪役レスラー「ダンプ松本」の当時の下積み時代を基に描かれたプロレス漫画です。ヒールとしての辛さやプロレス社会の中で生じる女同士のいじめなど、プロレス業界のリアルな人間ドラマが自伝的に語られます。「ダンプ松本」ファンは必読!

グラップラー刃牙 外伝

グラップラー刃牙 外伝

「プロレス界の2大巨頭、マウント斗羽とアントニオ猪狩が互いの思いを胸二つ追いに激突する!」果たして強いのはどっちだ!?

「グラップラー刃牙 外伝」というタイトルと、実在のレスラーをモデルとしたキャラが登場することから非常にとっつき辛いように感じますが、刃牙を知らなくてもプロレスを知らなくても、誰でも楽しめる一作です。

描写の1つ1つから感じられるプロレスへの熱量は凄まじいものです。圧倒的な画力と、どこまでも燃える戦いの描写。そして2人のレスラーからも伝わる、作者である板垣恵介先生のプロレス愛…。この作品は、亡きジャイアント馬場への温かい追悼漫画でもあるのではないでしょうか。そんなことを感じさせてくれるアツい一作。絶対に読むべしッッッ!

うららちゃんはプロレスなんて大嫌い!

うららちゃんはプロレスなんて大嫌い!

主人公・桃乃井うららは、学校で一番の美少女。しかも成績優秀の優等生だ。…がしかし、そんな彼女は「クラスで浮いている」という大きな悩みがあった。その理由はなんと、休み時間中にプロレス技を仕掛けてくる兄・正樹の存在!お友だちと仲良くなりたいものの、邪魔をする兄にうららも伝説のプロレス技&超マニアックネタで反撃するが…!!

作者、堀博昭のプロレスへの愛を凝縮した集大成的作品。全編を通して兄と妹の兄妹喧嘩が描かれますが、途中に挟まれるプロレスネタは、プロレスファンならうなること間違いなしです。

巻末には推薦知識として『有田と週刊プロレスと』、『プロレス地獄変』、『教養としてのプロレス』、『プロレスを見れば世界がわかる』などの視聴や読書が勧められているほど、プロレスのマニアックな小ネタ満載です。

愛しのボッチャー

愛しのボッチャー

「黒い呪術師」と呼ばれた悪役プロレスラー「アブドーラ・ザ・ブッチャー」をモデルにしたプロレスコメディ漫画!

プロレス界の「悪党ボッチャ―」は、スキンヘッドで額の傷が特徴。試合には凶器を隠し持つのが当たり前、反則負けのオンパレードだ。しかし悪党として、試合を盛り上げる対策も怠らない。ジャイアント葉場との対戦時には、自分の額をグッサリ刺してもらおうと、わざと凶器を落とすことも相手は凶器をレフリーに渡してしまい…。

プロレス界の悪党であり、どこか憎めない愛らしさをもつボッチャーを中心に、登場人物たちがドタバタ劇を繰り広げる王道コメディです。プロレス知識がなくても楽しめるので、比較的マニアックなプロレス漫画の中では珍しい、誰でも読める楽しいギャグ漫画です。

プロレスの興奮を漫画で味わおう

プロレス漫画の特徴は、何と言っても実在の選手の存在感がすごいところ。実名か否かを問わず、これほどまでに実際の選手(あるいはモデル)が登場するということに、当時のプロレスの盛り上がりをヒシヒシと感じます。当時のプロレスが好きだった方も今のプロレスが好きな方も、あるいはプロレスを観たことがない方も、ぜひ読んでみてはいかがでしょうか。