フラグメンツ

シリーズ完結
フラグメンツ 1 (ふらぐめんつ001) / 山本直樹

シリーズ作品

フラグメンツ 1 (ふらぐめんつ001)
フラグメンツ 1
▼第1章/雪子さん▼第2章夕ごはんから朝ごはんまで▼第3章1節/料理屋の息子 前編▼第3章2節/料理屋の息子 後編▼別章1節/夕方のおともだち 前編▼別章2節/夕方のおともだち 中編▼別章3節/夕方のおともだち完結編●主な登場人物/浦山雪子(親の借金のカタに町長の妾になる。町長の家で暮らしながら、高校に通う)、海場太郎(海場町の町長。妻は元同級生)、鳴子(町長の正妻。毒薬マニア。元は妾だったが、元々の正妻を毒殺し、現在は正妻の座におさまっているという噂を持つ)、肉彦(町長の息子、のはずだが、母親が誰なのか、父親も町長ではないかもしれない、という不思議な存在の子)、佐場(画家。海場と鳴子とは同級生。以前、鳴子と駈け落ちしようとした過去がある)●あらすじ/ユキ子は借金のカタとして親に売られてしまい、海場町・町長の妾として彼の家で暮らすことになった。そこには、鳴子と肉彦という、ひと癖もふた癖もある人物たちがいた(第1章)。▼町長が画家・佐場を連れて帰ってきた。誘われるまま佐場に付き合うユキ子。そこで佐場はユキ子に「こんなところにいてはダメになるから、一緒に駈け落ちしよう」といいだすのだった(第2章)。●本巻の特徴/自分が初めてM体験をしたときの女王様ユキ子を求めて、プレイを繰り返すヨシダの渇望を描いた『夕方からのおともだち』同時収録。
フラグメンツ 2 (ふらぐめんつ002)
フラグメンツ 2
▼第1章/アナログ温泉▼第2章/肉彦くんとせんせい▼第3章/隣町から来たスパイ▼別章1節/世界最後の日々 出発▼別章2節/世界最後の日々 コンビニ▼別章3節/世界最後の日々 川▼別章4節/世界最後の日々 パーティー▼別章5節/世界最後の日々 世界最後の日●主な登場人物/浦山雪子(親の借金のカタに町長の妾になる。町長の家で暮らしながら、高校に通う)、海場太郎(海場町の町長。妻は元同級生)、鳴子(町長の正妻。毒薬マニア。元は妾だったが、元々の正妻を毒殺し、現在は正妻の座におさまっているという噂を持つ)、肉彦(町長の息子、のはずだが、母親が誰なのか、父親も町長ではないかもしれない、という不思議な存在の子)●あらすじ/ある旅館でのこと。映画撮影をしながら旅を続けている微藤、加藤、無藤の学生3人組と麻雀卓を囲むことになった海馬太郎。微藤、加藤の男二人は、理屈ばかりこね回していて、結局映画を完成させないまま、何年も撮影の旅を続けている。麻雀を進めているところへ、郵便局からラッシュ・フィルムが届き、突然上映会が始まってしまう。上映後、あいまいに言葉を濁す海馬に対し、加藤は「つまらないならはっきりそう言え」という。そして「見せ場が無い」という海馬の言葉を「濡れ場」が足りないというふうに解釈した微藤は、嫌がる無藤に「濡れ場の演技」を強要しようとするが…(第1章)。▼青木先生は、肉彦くんの担任の先生です。半年前、青木先生のうちに遊びに行った肉彦くんは、そこで先生の日記を見てしまいました。その日以来、青木先生は肉彦くんの家庭教師をすることになりました。そう、肉彦くんは青木先生をおもちゃにしているのでした(第2話)。●本巻の特徴/1999年の7月。ちょうどその話題で持ちきりの頃、ある少年が、授業中に突然現れた神様から「恐怖の大王」をやっつけろとの啓示を受ける『世界最後の日々』を後半5話にわたって収録。
フラグメンツ 3 (ふらぐめんつ003)
フラグメンツ 3
▼第1話/この町にはあまり行くところがない▼第2話/小指の思い出▼第3話/ASPHYXIA▼別章第1話/みはり塔▼別章第2話/奥さん、いいじゃないですか▼別章第3話/ぽつん●登場人物/船田(高校生。昔同級生の鱒山に振られたことがある)、鱒山(勉強がよくできる高校生。大学生とつき合っている)以上第1話▼鳴子(海場町町長の正妻。昔、佐場とつき合っていた)、佐場(画家。以前、鳴子と駆け落ちしようとしたことがある)以上第2話●あらすじ/高校生の船田は、1年のとき同じクラスだった鱒山から「今度の日曜、町に行こう」と誘われた。彼女には前に手紙を出したことがあるが、「いいお友達でいたいの」と電話でアッサリと振られていたので不思議に思っう。でも、ラッキーなことには変わりないので、待ち合わせ場所の書店に向かった。ダッフルコートを着て、本を読みながら待っている鱒山。船田が声をかけると、彼女はおもむろにコートのボタンを外しながら、「今日下着をつけていないの」と言った…(第1話)。▼鳴子と佐場がまだ若く、つき合っていた頃の話…。佐場は突然鳴子から「ほかに好きな人ができたので別れてください」と言われる。理由をたずねると「その人とセックスしたら、とっても気持ちよかったの」と…。それじゃぁ仕方がないと、佐場は別れることをとりあえず承諾するが、やはり腑に落ちなくて…(第2話)。