されど罪人は竜と踊る

されど罪人は竜と踊る1 Dances with the Dragons (されどつみびとはりゅうとおどる01だんすぃずうぃずざどらごんず) / 浅井ラボ/宮城(イラスト)
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    ガガガ文庫

シリーズ作品

されど罪人は竜と踊る17 箱詰めの童話 (されどつみびとはりゅうとおどる17はこづめのどうわ)
されど罪人は竜と踊る17 箱詰めの童話
音楽祭に沸くエリダナへ<世界の敵>襲来。  五大音楽祭のひとつエリダナ音楽祭が迫る。その開催地、東西大国の狭間であるエリダナの地に生きる攻性咒式士のガユスとギギナ。二人の事務所は、<宙界の瞳>から始まった数々の惨劇を生き延び、勇名を馳せるようになった。それゆえに、ガユスの意志に反し、同僚のメッケンクラートたちは、空席となったエリダナ七大手の席を狙うことを望む。  揺れる事務所へ、師ジオルグの後継者を名乗る攻性咒式士フロズヴェルが来訪。ガユスたちに手を結ぼうと提案するが……。  そんな折、ガユスたちのもとへ、エリダナ音楽祭に出場する謎めいた歌手ルル・リューからの依頼がくる。彼女に脅迫文を送りつける犯人を突き止めるべく、ガユスとギギナたちは護衛と捜査を始めるが、エリダナに襲来した<世界の敵の三十人>の一角、ハイパルキュまでもが、なぜかルルを狙う。  何度倒しても蘇生する箱頭の怪人ハイパルキュに打つ手はあるのか?  七大手の席とルルを廻って、エリダナに嵐が集まり、吹き荒れる。  赤の<宙界の瞳>は、すべてを見つめるかのように妖しく輝く。 ※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
されど罪人は竜と踊る18 どこかで、誰かの歌が (されどつみびとはりゅうとおどる18どこかでだれかのうたが)
されど罪人は竜と踊る18 どこかで、誰かの歌が
死と悲劇と怨念を越えて、響くルルの歌声。  エリダナ音楽祭において、歌手のルルを廻る争いは激化し、混迷の度を深めていく。  ルルの護衛をしていたガユスは、ハイパルキュの策謀によってフロズヴェルに誘拐され、虜囚の身となった。人質交換の交渉となるが、双方の虚々実々の策略が激突する。一方で、ハイパルキュの無限複製の謎を解く鍵、バーディオス博士の遺産再現の困難さに、咒式士たちが立ちつくす。難題の前に、謎の人物と球体が現れる。  そして、ルルはアープと出会ったことで、歌に躓く。新曲を求めて、もがき、苦しむ。  ガユスとギギナの思惑、仲間たちの希望、ルルの過去と歌、笑うハイパルキュに復讐のタングーム、渇望するフロズヴェル。各自の思惑が絡みあい、エリダナ大音楽堂へ向かう彼らの前に出現したのは、童話世界の即死の謎。 「苺と偽苺を見分けないと――」 「朝は四本足、昼に二本足、夜に三本足ってなーんだ。人間だと答えれば――」 死ぬ!  空席となっていたエリダナ七大手、由緒ある七門の座に就くのは、師を越えようとするものたちか、反逆の餓狼か。ジオルグの後継者となっていたのは、正しさを求める雷光か、それとも。多くの死と悲劇と怨念を越えて、ルルの歌声が、エリダナに響きわたる。 ※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。