とみ新蔵 初期名作選 5〜闘魂記〜

とみ新蔵 初期名作選 5〜闘魂記〜 (とみしんぞうしょきめいさくせん005とうこんき) / とみ新蔵
内容紹介
明治元年八月二十三日、会津藩士白虎隊・朱雀隊・青竜隊・玄武隊および旧幕兵全員は怒涛のごとき征討軍を迎え撃ってせいふう血雨の惨たる闘いを繰り広げて敗れ去った。中でも飯盛山へ逃れて絶望の果てに自刃した会津白虎隊第二番隊の最後は悲惨の一語につきるものであった。ちょうどこのおり…少年剣士らを飯盛山へ追い上げた征討軍の一隊の隊長がただ一人で死屍累々と横たわる山上へ登ってきた。若い官軍の隊長はそこで息絶えた白虎隊士が握りしめていた短冊を読み…懐中にしまって、よろめくような足取りで山を下っていった。その向かっていくところは、部下たちの待っている山下ではなかった……。(義経屋敷より)

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