声なきものの唄〜瀬戸内の女郎小屋〜 4

声なきものの唄〜瀬戸内の女郎小屋〜 4 (こえなきもののうたせとうちのじょろうごや004) / 安武わたる
内容紹介
明治後期、瀬戸内海で生まれ育った活発な少女・チヌ。母はなく、幼いころから父親と、美しい姉・サヨリとともに暮らしていた。ある時、父が死に、姉妹は人買いの競りにかけられる。サヨリは高値で女衒に売られ、チヌは下層遊郭の「須賀屋」へ売られた。生きていればいつか姉に会えると希望を持つチヌだったが、初めて客を取らされた夜、絶望し、自殺しようとしたところを大地主の青年・公三郎に助けられる。その後、チヌは大店「東陽楼」で働くことになる。東陽楼の女たちは、チヌが公三郎に気に入られていることに嫉妬し、彼女を追い出そうと目論むが、仲間を思うチヌの心意気や仕事への気概を認め、受け入れるのだった。ある日、タカという女が見世を訪れ「東陽楼を買う」と申し出るが……。

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