海蔵

最終巻
完結
海蔵 (うみぞう) / 張慶二郎
内容紹介
警察も、極道も、法すらもさばけない……それを裁く仕置人『海蔵』! 火災現場で人を救うはずの消防士……そのはずだったのだが、過去の火災現場で救助対象であった母親から発せされる断末魔の歌声に魅了され、以来その消防士には炎の中でもがく様を眺める性癖があった。 時はたち、とある病室で息を引き取る間際、涙ながらに実の母に、救助される際に笑顔で苦しむ自分を見ていた男の消防士がいたと、その事実を打ち明け死んでいった被害者。 その母はとある公園でホームレスの中に潜む復讐請負人の噂を聞き、窓口となる老婆に依頼する。 そして悲しみを背負った被害者たちに代わり、一人の男が立ち上がったのだった。 彼の名は「海蔵」。 表題作の「海蔵」シリーズに加え、圧倒的な筆力で人間を描き続ける『張慶二郎』珠玉の読み切り傑作集!

シリーズ作品