剣客商売 30

剣客商売 30 (けんかくしょうばい30) / 大島やすいち/池波正太郎
内容紹介
隠棲して若い嫁と暮らす名人・秋山小兵衛、寡黙ながら若くして剣の理をえた息・秋山大治郎…二人の剣客の生き様を描く! 「市松小僧始末」 日本橋の木綿問屋「嶋屋」の一人娘・おまゆは見事な体格と剣の腕で有名な男まさり。しかし小兵衛はおまゆが「女としての生き方」に苦悩していることを見抜き、大治郎の妻である三冬と引き合わせたが……… 「おしろい猫」 小兵衛は大治郎とともに御用聞きである馬道の清蔵の店・丸屋を訪れた。帰り道、猫に変わった悪戯をする女中と遭遇する。その女中は、十年前、四谷にあった秋山道場へ遊びにきていた子供たちの一人で……… 「夜狐の平吉」 下っ引き・徳次郎が面倒をみている夜狐の平吉は、かつて阿呆烏と呼ばれる悪質な女衒だった。今は徳次郎の仕事を手伝いながら、日々暮らしていたが、ある事件を偶然目撃してしまったことで再び道を踏み外し……… 「出刃打お玉」 上野・池之端にある水茶屋・よし本で働く老婢・お玉。元々遊女であったお玉は、小兵衛の馴染みであり、ある秘密を共有する仲でもあった。ある日、偶然出会った二人は過去の秘密をめぐる縁に再び遭遇し………

シリーズ作品