ホムンクルス 13

ホムンクルス 13 (ほむんくるす013) / 山本英夫
内容紹介
頭蓋骨に穴を開けるトレパネーション手術によって、 人間の潜在意識がホムンクルス(化物、歪なカタチ)として 見えるようになったカーホームレスの名越は、 それが自らの心の歪みと呼応していることを知り、 封印していた過去と向き合うことを決意する。 方言や顔へのコンプレックス、下ばかり見ていた青春時代、 唯一、心を見てくれた彼女「ななこ」と付き合っていたこと、 整形手術をして外見をまったく変えたこと、数字を操り金とモノに まみれたエリート銀行員時代、その時に寝た女の数々… 次々に過去が判明しだした途端、ホムンクルスが見えなくなった名越は、 ホムンクルスなしでは既に日常を生きられず、今度は自らの手で 再びトレパネーションを決行した。 「異形」の日常を取り戻した名越は、銀行員時代に出会った女「ななみ」と 出会う。顔がコロコロ変わるホムンクルスのななみと何度か会ううちに、 名越は彼女が、整形した後のモトカノ「ななこ」ではないか?と疑念を 抱くようになる。 様々な証拠から、「ななみ=ななこ」であると確信を深めた名越は、 その真相を突き止めようと対峙するが…!?

シリーズ作品