君が僕らを悪魔と呼んだ頃(11)

完結
君が僕らを悪魔と呼んだ頃(11) (きみがぼくらをあくまとよんだころ011) / さの隆
内容紹介
その少年は、15歳にして悪徳の限りを尽くした。傷つけ、犯し、奪い尽くした……。半年間の失踪を経て、記憶の全てを失ってしまった高校生、斎藤悠介。記憶喪失なりに平穏だった日常は、ある日、突然、破られた。次々に現れる過去を知る者、復讐者たち。覚えのない咎で断罪される瞬間、死肉に突きたてた刃の、幻を見た。━━さて。俺が殺したのは、どこの誰だ? 謎と暴力の記憶喪失サスペンス! 結末を待たず、街に雪がやってきた。恩田を追って、10年ぶりに東京の地を踏んだ悠介を襲う、過去と真相。会澤の企み、実母の変節、環との再会、一ノ瀬の奮闘、悪魔の暗躍。手ひどい裏切り、傷だらけの心と身体。疲労はもう、拭いようがないほどだった。──それでも。救わねばならない人たちがいる。

シリーズ作品